指標の見方

力士個人ページで使っている指標の計算方法をまとめています。

型の判定のしかた

直近6場所(今場所は含みません)の幕内・十両での勝ち決まり手を、押し・四つ・投げ・叩き引き・その他の5グループに分け、それぞれの割合(share)から機械的に判定しています。感覚や印象は入っていません。

主型(1つ)は次の順で判定します。

副型(最大2つ・割合の大きい順)は、次の条件を満たしたものを添えます。

「変わり技」は、押し・寄り・投げ・引き系のどれにも入らない決まり手(肩透かし・足取り・ひねり・反り技など)で勝った割合が20%以上であることを指します。決まり手の種類の多さではありません(「決まり手幅」とは別の指標です)。

勝ち決まり手が15未満の力士は、型を判定するにはデータが少なすぎるため対象外にしています。

決まり手は取組の結末であり、取組の過程そのものではありません。押し出しで勝った一番が、必ずしも押し相撲を取った一番だったとは限りません。ここでの「型」は、あくまで勝ち星の決まり手構成の要約です。

個人ページの「型の移り変わり」は、場所ごとの決まり手のついた勝ち星を押し系・四つ系・その他に分けた割合です。前半3場所と直近3場所(開催中の場所は含みません)を比べて、押し系または四つ系の割合が20ポイント以上動いたときに、その変化を一文で表示します。1場所の勝ち星は少ないため、1場所ごとの割合の振れは大きめです。

「オールラウンド度」は、勝ち方レーダーの5軸(関取内でのパーセンタイル)から平均×均等さで算出した相対値です。5つの勝ち方の割合は合計が100%になるため、全軸で高い値が並ぶことは構造的になく、満点付近の数値は出ません。そのため数値だけでなく、関取内での順位をあわせて示しています。

型マップの見方

型マップは、型を判定できる関取を1人1点で示した散布図です。横軸は「押しの割合 − 四つの割合」(右にいくほど押し相撲寄り・左にいくほど四つ相撲寄り)、縦軸は「引き+変わり技の割合」(上にいくほど搦め手が多い)で、いずれも上の「型の判定のしかた」と同じ直近6場所のshareから計算しています。点線は母集団(型を判定できる全関取)の中央値です。

対象は勝ち決まり手が15以上ある関取に限ります。

勝ちっぷりとムラの見方

力士マップの「勝ちっぷり × ムラ」は、それぞれの完了場所について、当時いた地位帯(幕内上位・幕内中下位・十両)の中で勝ち星が多い方だったかを0〜100の位置になおし、直近6場所ぶんの平均を横軸(勝ちっぷり)、ばらつきを縦軸(ムラ)にした散布図です。

番付が場所ごとに大きく上下する力士は、対戦相手の顔ぶれも場所ごとに変わります。6場所をまとめて集計するとその違いが均されてしまうため、この図では場所ごとに「当時の土俵」の中で相対化してから平均しています。

決まり手幅

上位2つの決まり手が勝ち星に占める割合をもとに、「1 −(上位2決まり手の勝ち数 ÷ 勝ち決まり手の総数)」で計算しています。値が大きいほど、いろいろな決まり手で勝っていることになります。

個人ページでは、この値の大きい順(幅の広い順)に並べた順位を「比べられる関取◯人中◯番目」として示したうえで、順位が上位3分の1に入るなら「広い」、下位3分の1なら「しぼり込み型」、その間は「中ほど」というラベルを付けています。ラベルは順位の機械的な区切りによるもので、印象では付けていません。あわせて、勝ちに使った決まり手の種類数と、上位2つの決まり手への集中度(%)を根拠として並記しています。

勝ち決まり手が15未満の力士は対象外です。

強さの見立て(番付とのずれ)

番付を出発点に、直近6場所と今場所の一番ごとの勝ち負けを「相手の強さを加味して」積み上げた強さの見立てです。強い相手に勝つと大きく上がり、格下に負けると大きく下がる方式(チェスなどで使われるレーティングの考え方)で計算していますが、内部の数値は表に出さず、関取の中での並び順を番付の位置に置きかえて示しています。

番付は半年かけて実力を反映しますが、見立ては一番ごとに動きます。休場で番付が下がった力士は、見立てのほうが下がりにくいため「番付より強い」側に出やすくなります。

この見立てには限界もあります。

なぜ地位帯ごとに比べるのか

幕内上位(横綱〜前頭五枚目)・幕内中下位・十両では、対戦相手の顔ぶれが番付の仕組み上大きく違います。同じ「勝率」でも、上位で稼いだ勝率と下位で稼いだ勝率は意味が違うため、同じ地位帯の力士どうしで比べています。

なお、大相撲には同部屋の力士どうしは対戦しないというルールがあります。地位帯が同じでも、対戦相手の組み合わせは力士ごとに完全には同じになりません。

「勝率」と「終盤勝率」は、それぞれ別々に順位を計算しています。2つを合成した1つの指標ではありません。

バーと丸数字・右の数字の読み方

バーの長さと丸数字は「同じ地位帯の中でどのあたりに位置するか」を0〜100で表したものです。100に近いほどその地位帯の中で上位、50ならちょうど真ん中あたりです。丸数字はバーの長さと同じ意味で、位置を数字でも読めるように添えています。

バーの右はしにある数字は、位置ではなく、その力士自身の実際の成績(勝率など)です。たとえば「勝率61%・丸数字60」なら「勝率は61%で、それは同じ地位帯の中で100人中上から40番目くらいの位置」という読み方になります。2つの数字が似た値になることがありますが、意味は別のものです。

番付が場所ごとに大きく上下する力士(地位帯の境目の力士)は、対戦相手の顔ぶれが場所ごとに変わるため、直近6場所の合算勝率はその変動を均してしまいます。個人ページの「番付と勝敗の推移」とあわせて見てください。

順位は直近6場所の成績で計算しています。この6場所の間に地位が大きく変わった力士(新入幕など)の順位は、対戦相手の顔ぶれが途中で変わっているため割り引いて見てください。

勝ち越し・金星の数え方

大相撲の成績は勝率という連続量ではなく、「勝ち越し(8勝以上)・負け越し(8敗以上)・二桁勝利(10勝以上)」という階段で語られます。個人ページの「直近6場所」の集計も、この階段に沿って場所数を数えています。

「◯場所連続で勝ち越し中」は、直近の完了場所から遡って連続で勝ち越し(8勝以上)している場所数です。負け越した場所はもちろん、休場などで8勝に届かなかった場所があると、そこで連続記録は途切れます。

「番付が上の相手からの白星」は、同じ場所の番付で自分より上位(数字の小さい方)の相手に勝った取組の数です。不戦勝は含みません。「金星」は、そのうち前頭の力士が横綱に勝ったものの数です(こちらも不戦勝は含みません)。あわせて示す「同じ地位帯で◯人中◯番目」は、この白星の数を同じ地位帯の力士どうしで比べた順位です。

休場の扱い

休場した取組は「負け」として数えていません。データが足りない(NA)として集計から除外しています。休場が多い力士でも、成績が実際より悪く見えないようにするためです。

勝率は直近6場所の取組が30番未満、終盤(13日目から)の勝率は対象の取組が6番未満の場合、それぞれ「対象外」として表示しています。

よく当たる相手の見方

直近6場所(今場所は含みません)で2番以上対戦した相手を、対戦数の多い順に示しています。大相撲は同じ部屋の力士どうしは対戦しないため、ここに並ぶのは番付が近い他部屋の相手です。

「勝ち手・負け手」は、その相手に対する自分の勝ち決まり手の上位2つと、負け決まり手(=相手の勝ち決まり手)の上位2つです。どちらか一方しかない(全勝または全敗の)相手は、その側だけを表示します。

表の下のまとめ文(「対戦2番以上の相手◯人のうち…」)は、表に出ている上位5人だけでなく、2番以上対戦したすべての相手を対象にした人数です。

似ている力士の見方

個人ページ末尾の「似ている力士」と比較ページは、今場所の番付にいる関取(幕内・十両)どうしを、取り口・歩み・体格という3つの軸でそれぞれ独立に比べたものです。3つを合わせた1つの総合類似スコアは作っていません。ある力士が別の力士ともっとも似ているのは、軸によって別の相手になり得ます。

比較ページの「対戦の相性」は、直接対決の勝敗と、ふたりが共通して対戦したことのある相手への通算成績です。この2つだけは直近6場所ではなく、今場所を含むデータのある全場所(最大7場所)を対象にしています。不戦勝・不戦敗は数えていません。「相性が割れる相手」は、双方とも2番以上対戦していて、勝ち越し・負け越しの方向が逆になっている相手のうち、対戦数がもっとも多い1人です。

3つの軸すべてで対象外になる力士は、「似ている力士」の章・比較ページのどちらも表示していません。

データの範囲

個人ページの型・決まり手幅・地位帯での位置は、いずれも直近6場所(今場所は含みません)のデータで計算しています。今場所の成績が反映されるのは、場所が終わってからです。

データ出典は Sumo API(非公式API)です。